温故知新

ハルココロ
「温故知新」
昔のことをよく学び、そこから新しい考え方や知識を得ること。また、過去のことを研究して、現在の新しい事態に対処すること。「故きを温ねて新しきを知る」とも読む。孔子が、人の師となる資格について言ったことば。
出典:論語「子曰ク古キヲ温メテ新シキヲ知レバ、以ッテ師為ルベシ」



四字熟語界のきわみといえば「温故知新」につきる。歴史とそれを学ぶ意義はこの四語で言いつくされる。すばらしいね。歴史とは過去と現在をつなげる価値判断の連続である。つまり歴史とは常なる改定作業であるいうことなのでは、と思う。


ところで、孔子は師となる資格といったが、ちなみに「師」とは何でしょうか。漢字の「師」は会意。「師」の左側の「タイ」は、隊や堆(タイ)と同系で、集団をあらわす。「師」の右側は「アマネク」。よって「師」という漢字は、まずひとびとをあまねく集めた大集団を意味する。師団という単語がそれである。そこから転じて、人々を集めて教える人となったそうである。


面白いのは、「師」がまず軍隊や集団の意をもつこと。これは、中国史に出てくる「先生」たちが戦時の策士として登場するのを思いおこさせる。つまり「師」は個人間の単純な知識・教養の伝達ではなく、むしろ、国家運営のための集団先導を前提としたパワーゲームのダイナミズムたることを志向していた。策士の仕事は、過去の戦争のデータ蓄積とその分析にある。つまり「温故知新」は戦いの方法論である。昔のことをお勉強すれば合格通知が手に入ります…的な世界史受験者の発想以上に、過去を学ぶことは命をひろうこと長らえることなのである。



ならば失敗パターンもあらかじめ学んでおけば、前厄的には健康に長生きできるかな、とか。ありがたい話はカラダでしるべき。島送りにされた先のベッドマットがかたく病院送りになりそうなので、週末に空港近くのイケアでシュールマトゥラを購入する。日本のイケアにはいったコトがないけど、少なくとも、パリのイケアは戦場である。それは、フランスの戦いの歴史をあらわすから。本当かな。。

http://d.hatena.ne.jp/haarhurryparis/20081018