抜足差足

ハルココロ
「抜足差足」
人に気づかれないように音を立てずに歩くさま。




音をたてずに静けさを保つには、触れる動作だけでなく、離れる動作に意識を集中すること、むしろ忘れられがちな抜きを大事にすることが、むしろ効果的であることを教えてくれる。アリガタキ言い回し。


ホトケの国の植民地文化の歴史をひもとく旅は今日も続く。中東ハマムのミントティに続き、今日は東アジアの茶の文化へ。自由恋愛人の楽園・マレにある結婚兄弟紅茶店アフタヌーンティ。イギリスの素朴なスコーンなど想像したら大間違いのシックな装いである。コロニアルスタイルのインテリアの中で、クラブサンドウィッチセット。お重箱の中には抹茶食パンにフォワグラとケーキの切れ端、ルッコラなどはさまれ、さらにルッコラ+えのきだけのビネガー和えサラダがあいまって…美味しいというよりシツコ〜イ…。庶民のおごらない味覚には、味音痴とののしられる隣国の素朴なスコーンに石灰臭い紅茶でもよかったかも…と思いつつ。苦難の道のりの果てにたどりついた最後の紅茶アイスは楽しめたのが救いだった。シックの道はまだ遠く。1932年の植民地週間のポスターを眺め、やっぱり堂々と生きていこう、とか思う。リフレッシュ道もまだまだつづく。

http://d.hatena.ne.jp/haarhurryparis/20081014