沈魚落雁

ハルココロ

「沈魚落雁
すぐれてあでやかな美人。沈魚落雁 閉月羞花(ちんぎょらくがん へいげつしゅうか)。
出典:荘子「斉物論」より「毛嬙麗姫、人の美とする所也、魚之を見て深く入り、鳥之を見て高く飛ぶ」。すなわち、人の目には美しく見えるものも、魚や鳥はコレを見て驚いて逃げる意。そこから、魚や雁も圧倒されるほどの美人。



この四字熟語ほど、世の真理はヤヌスの鏡、建前と本音の両立がいかに重要であるかの知恵をつけてくれるるものはない。


「あまりの美しさに、魚は沈み隠れ、雁は列を乱して落ち、月は雲間に隠れてしまい、花も恥らってしぼんでしまう」とは、出典の本来の文脈では、人間が美しいと思う美女でも、動物達はこれを見て逃げかくれする、つまり、人間の評価が人間だけにしか通用しないことをいっているのだから。つまり、ものは言いよう、暴言もごまかすことで、2倍の価値をもたせることが可能なのかもしれない。


まあ、残念ながらふつうの女性は「君ってチンギョラクガンだよね!」とささやかれて、告白されちゃった!…と頬をあからめてしまったりすることはあまりないだろう。チンギョラクガン?…と凍りつくのがせきのやま。。だいたい、自分が通ったら、魚が溺れて雁が空から落ちてくる事態に遭遇したら、それはそれでショックである。前厄…どころの話ではないかも。まあだけど1度くらいなら言われてみてもいいかも、と思うので、その時に備えて返答を考えておこうかとも思う。

http://d.hatena.ne.jp/haarhurryparis/20081012