平身低頭

ハルココロ
「平身低頭」
相手に物事を頼んだり、許しをこうたりするために、身体を低くかがめて頭をさげること。



自分の失敗を他人のせいにするのが常套手段なホトケの国では、もしくは、おくゆかしき神秘の国ニッポン…以外のお国では、このカラダをはった表現はいかように…と思いつつ、辞書をひいてみる。


(英)Bow to the ground/ He apologized abjectly. /He begged my pardon on his knees.
(仏)Demander pardon en se mettant à plat ventre [prosternant] devant.


と、やはりかなりの不自然感がプンプンにおいたつこの翻訳的表現。ということで、ホトケの国では、やっぱりおなかを地面にすりつけたり頭を下げるだけで、自動的に「許して…」にはならないようです。こういうのはきっと「世界の不思議な習慣…」ホトケ版とかで、サムライとサラリーマンが、おなかをみせちゃってる犬とともに道路で転がって…的な映像と共に、ニッポン社会を表現するのに使われたり、なのだろう。一度試してみようかしらん。


と言いつつも、ニッポンジン的なわたしは本日、平身低頭な気分である。


今日。親愛なるあなた。大事に育んできた5年間の関係がこわれてしまった。。思い起こせば蜜月の日々、二人で共に歩いたこの5年間。。

それはわたしの電子辞書。。

正確にはまだ十分使用可能。ただ、液晶画面の脇のアルミ柱が1本ちぎれてしまって、これ以上開閉をすると、内部からのぞく配線が千切れてしまう気がした。愛情だけはかけてきたつもりだったのに。日常生活だけでなく仕事でも使うからハードユーザーだったとは思うけど。だから8月に、新たに最新機種を購入してホトケの国に運んできた。それがさぞお気にくわなかったのだろう。ホントにごめん!許して〜!…と叫んでも後の祭り。セロテープで補修してあげて引き出しにそっとしまった。

モノというのは不思議なもので、互いの心が通じ合っている…と確実に錯覚させられる。これは電子脳関係ではよくある事態な気がする。モノであるからこそ関係も単純に見えてきやすいというのもある。つまり。愛が通い合っているときはよいけど、いったんずれが生じると、スネテしまう、というのを、カラダいっぱい表現してくれてしまうから困りモノ。可愛くはあるけど。。

今後も愛情をかけて使ってあげるからね…自己満足だろうと言われようと。。

ちなみに10月10日は旧体育の日。東京オリンピックの日。統計的にはもっとも好天の日が多いそうだが、ホトケの国も美しい1日でした。
天高く馬肥ゆる秋。楽しまなくちゃね。

http://d.hatena.ne.jp/haarhurryparis/20081010