天の一

神戸にて。三宮駅ウラで安くて美味しいという評判の洋食屋(×養殖や)さん…本日お休みとわかる。ワンブロック先の神戸ビフテキ屋に入る。『黄金狂時代』でチャップリンが冬小屋で食べる靴底ステーキの味がした。写真をとる気にもならない。想い出に目をふさぐことはできても舌の記憶はふさがれない。味覚は永遠である。これが旅の道中でもっとも後悔した出来事である。


しかし後悔ネタは他にもあった。旅行前に近所で買った黒皮のスニーカーである。「オシャレ★スニーカーしか出してないメーカーなんですよ〜…おまけにこのレザー、お洋服用だから柔らかいんですぅ〜…☆」という営業トークとすっきりデザイン…についつい惑わされた。靴擦れで両足のカカトがまるまるすりむけた。やっぱり餅は餅屋。イマサラ思えばスニーカーにしては高かったし、ナ〜ニがオシャレ★スニーカーしか出さないんですぅ…アホアホアホ、スポーツブランドへの何たるオジョク。ナイキのスウォッシュ・ブーメランをナゲラレテしまえ〜…とやり場がないから八つ当たり。トホホ。


アルキングの靴ではない靴は悪。靴選びの鉄則は歩きと走りを助けるモノとしての優しさだ。ということで後悔の念は皮底ビフテキに匹敵するのであった。



昼下がり。灘駅をおりて兵庫県立美術館による。館内をウロウロする。これもアンタダなのだそうだ。

流してみるつもりが引きこまれる。地下から4階へかけあがるとサヴォワ邸やらラ・トゥーレットの想い出。

そして、お隣の「人と防災未来センター」http://www.dri.ne.jp/である。

素晴しくよくできた施設である。修学旅行や鳩バス?のお客が沢山。全国巡回すればよいと思う。東京列島大改造計画主任の意見。

キャナル沿いを歩き物流における海と道路の関係性をはじめて知る。東京で東京湾と高速道路を見ても実感できない現実性がみえる。アルキング。

その後東征、新在家駅まで歩き、さらに北上して六甲山をめざすが途中断念。皮底ビフテキのせいである。六甲道駅でJR線に乗りホテルへ戻る。そういえば阪神と阪急の違いを知るためにきたのに、結局、阪神線にはまだのってない。いかにも、コウベマキ!…的な煉瓦色の電車についひかれてしまうのだ。夕飯も阪急デパチカだった。