凱旋門賞

今日は栄えある凱旋門賞ディープインパクトの快走を夢みつつ、未明出走のNHKテレビ中継を見るかいなか現在オナヤミ中である。

↓公式サイト(WEBのテレビ中継つき)
http://www.prixarcdetriomphe.com/Histo06gb.htm


正式名称はPrix de l'Arc de Triomphe Lucien Barrièreなのだそうである。出走条件は3歳以上の牡馬・牝馬第一次世界大戦後の1920年にフランス競馬の再興を願い始まったそうである。ちなみにフランス最初の国際レースはフランス大賞典だそうで、こちらは1863年である。

ロンシャン競馬場はパリ郊外のブーローニュの森方面にある。

歴史的に見ればスポーツとしての乗馬は近代パリの都市化と関わっていそうだ。都会から抜け出し、戸外でオウマに乗ってパカパカ運動するパリジャン・パリジェンヌの郊外のモダンライフは、同時代の印象派の絵画の題材にもなっている。エドゥワール・マネやドガ、もしくは馬の連続写真で有名なマイブリッジの写真ともなっている。近代において都市とスポーツは密接につながっていたりもする。戸外に出て肉体を鍛錬することと、清潔で快適な都市を築き上げることは結びついている。アーバニズムの観点からすればモダニズムのタテモノを立てることそのものがモダニズムの目的ではないはずなのだけど。わたくし、やっぱりハシレル都市づくりをめざし東京列島改造論には「ジョギングコース設置」をもりこみたく思ってみたりする。

10年ぶりにカミュの『異邦人』を読みかえし、そういえば1930年代が舞台なんだなあ…と思い返す。太陽と海と若い肉体の物語、といえばフランスが誇る36年制定のヴァカンス法(Front populaire(人民戦線)内閣)である。アルジェリアにも適用されていたのかシラン。30年代は戦争を前に文化がある臨界点に達した時期…というイメージがある。


ウィキペディア凱旋門賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%B1%E6%97%8B%E9%96%80%E8%B3%9E